Blood,Sweat&Tears (1968)
◆金曜日、大阪市の猛暑日が連続17日となり、大阪市の記録が71年ぶりに更新されました。71年前は昭和17年、クーラーをPCもない時代のその暑さ、信じられません。打ち水や家の構造、日かげなど、それでも今よりずっと涼しかったそうですが。ちなみに全国一は大分県日田市、'94年の22日連続だそうです。そして、当然行くと思っていた土曜日の山歩きは、これまでまったく降らなかった金曜夜の、しかも大雨で中止になりました。大阪市の気温も28℃、連続猛暑日記録も終了しました。
◆これで夏が終わるわけでもありませんが、甲子園が終わり、24時間テレビも終わって、ちょうどひと区切りです。暑さが落ち着いて、こんなややこしい音楽も聴くことができました。『Blood,Sweat&Tears』。2作目がセルフタイトルです。設立者AlKooperがワンマンぶりから孤立し脱退、メンバーが大きく入れ替わっての2作目でした。1stでの独創ぶり、拡散ぶりから、ジャズ、ブラスに大きく特化した、端正な作品になりました。バンド名が受けるイメージと、代表作と言われる2ndの内容にはだいぶ違いがあります。
◆'90年代前半の日本であきれる程流行った①「EricSatieの主題による変奏曲」。パワフルな②「SmilingPhases」に続いてSteveKatz作品③「SometimesInWinter」で一息入れるのは1stと同じ流れ。ここで④「MoreAndMore」。DavidClayton-Thomas圧巻のボーカルが本作をロックの名盤に押し上げます。続く⑤「AndWhenIDie」(LauraNyro作)はパワフルでいて軽妙、聴くにつけヒット曲⑦「SpinningWheel」・⑧「You'veMadeMeSoVeryHappy」でのD.C.-Thomasのボーカルだけではない、本作の洒脱さ・優雅さが随所に見えます。荒々しいボーカル、端正な音作り、『DejaVu』と同じセピア色のジャケット。疑いのない名盤の、何故かメンバーの首は挿げ替えです。荒々しさ、端正さとは違う、醒めた視点を感じます。
| 固定リンク
「1960年代以前」カテゴリの記事
- TheByrds / YoungerThanYesterday (1967)(2020.12.01)
- BobDylan / Highway 61 Revisited (1965)(2018.09.28)
- Donovan's GreatestHits (1969)(2015.11.22)
- TheByrds / Turn! Turn! Turn! (1965)(2015.06.21)
- BobDylan / Blowin'InTheWind (1963)(2014.04.23)
「Progre,JazzRock」カテゴリの記事
- ThePolice / ReggattaDeBlanc (1979)(2020.08.13)
- Sting / ...NothingLikeTheSun (1987)(2018.11.08)
- Genesis / A TrickOfTheTale (1976)(2018.03.03)
- Emerson,Lake&Palmer / Tarkus (1971)(2016.03.20)
- SteelyDan / CountdownToEcstasy (1973)(2013.09.23)
コメント