Yes / CloseToTheEdge (1972)
◆人は、少しの喜びと少しの嫌な思いを感じながら、毎日を生きていると思います。だから、大きな不幸もなく家路に着く日は、おおむねいい日だったと思います。でも、日の終わりに少しの嫌な思いが廻ってきたら?その時は、家に帰って、家族を褒めるといいと思います。そして、気に入ってる音楽を聴くといいと思います。
◆最近気に入っているのはYesの『CloseToTheEdge』です。年末くらいからだったでしょうか?日産JUKEでやたらカッコいいYesの曲がかかって(『Fragile』の「燃える朝焼け」だった事は後で知りました)、そうしてこの『CloseToTheEdge』を聴き始めたのでした。私は過去JonAndersonの声を好きになったことは一度もなかったのですが、②「AndYouAndI」など案外牧歌的で、久しぶりに聴く彼のハイトーンはあまり気にならないものになっていました。①表題曲の"IGetUpIGetDown"のくだりなど、とても美しいです。3曲・38分という長尺の曲ばかりながら途中の中だるみがなく、こんなにスゴイ作品だと、昔はさっぱり思っていませんでしたから、音楽は本当に面白いなぁと思います。全編素晴しい中で今一番気に入っているのは③「SiberianKhatru」。いきなりのギターのカッティング、ChrisSqwireの印象的なリフ(というかBass)、後半同じメロディをRickWakemanがキーボードでなぞり、BillBrufordのドラムにコーラスが被さり、SteveHoweが変幻自在のギターソロで疾走してエンディングへとなだれ込みます。ロックにおける混沌は、その勢いに身を任せることでカタルシスが得られるようで返ってスッキリします。
◆もちろん、家に帰って家族を褒めてみました。そして、少し嫌なことがあったことだけを話しました。それだけで楽になるのだから有難いことです。
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