Emerson,Lake&Palmer / Trilogy (1972)
私の1曲:①「TheEndlessEnigmaPartOne」
◆今、プログレは熱い? 昨年の暮れくらいからか、日産「JUKE」でムチャクチャかっこいい曲が流れ、年明けの大河、「平清盛」では混沌としたシンセサイザーの雨が降る。前者はYes『こわれもの』の「燃える朝焼け」、後者はELPの「タルカス」です。
◆巷のプログレ熱?に誘発され、ここのところ私の頭の中でもELPがグルグル回っていましたが、『タルカス』じゃない、『頭脳改革』じゃない、あぁ『トリロジー』にありました。①「TheEndlessEnigmaPartOne」、今私のELPランク1位の曲です。
◆「タルカス」があって、「悪の教典♯9」があって、まるごと『展覧会』がある。大作主義のELPにあって、「Enigma」が①「PartOne」③「PartTwo」の組曲になっているものの、1面大曲・もう1面が小曲という"プログレの教え"を守っていない配置のマズさ故か、ジャケットに大作のコンセプトがほとんど見えていない(ヒプノシス起用ながら、3人一体の怪獣に、どうしても見えない)からか、本作はELPではあまり代表作として語られることの少ない作品です。それでも全英2位・全米5位はELP史上では最も高い方のランクだし、『Trilogy』のタイトル通り、3人のコンビネーションがバランスよく混ざり合った名盤だと思います。
◆A面は①③の後、Lakeのフォーク④「FromTheBiginning」はアメリカではシングルになり39位に、カントリーのかけらもないけれど底抜けに楽しい、FMでエアチェックした⑤「TheSheriff」、これも底抜けに楽しいEmersonやりたい放題の⑥「Hoedown」と続きます。そして、今マイELPランク1位の①。PleaseはOpenTheirEyes。PleaseはStopLivingLies。ありきたりのテーマに劇的な曲。その大げさな楽しさがELPの真骨頂でしょう。そして、ありきたりだけど大事なことだと思うのです。
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