« BeachBoys / WildHoney (1967) | トップページ | blur (1997) »

2007年8月16日 (木)

JacksonBrowne / HoldOut (1980)

P2618mid 私の1曲:⑦「HoldOnHoldOut」  

◆本作はJacksonBrowneの6作目、唯一の全米1位アルバムでありながらファンや評論家筋で一貫して人気のない作品です。後追いの私は不人気の本作に馴染みがありませんが、後追いでもファンとしてこの疑問に対する回答を持ちたいと思いました。

■まず1位からですが、当時彼は『Pretender』が5位、『RunningOnEmpty』が3位と、前2枚の傑作により評価を上げていました。また、前年の“NoNukesライブ”(刈羽原発事故から1ヶ月経ちます)、本作のツアーが好評でした。つまりここまでの下地で、順番で1位が狙えました。

■そして人気がないのは、ジャケットのセンスが悪い、彼のジャケットのセンスも悪い。①の曲名に“Disco”とあるのが気に入らない(ただしこの曲では踊れない)。シンセサイザーが入っている。そして⑦「HoldOnHoldOut」での台詞“幸せだなぁ”。このあたりでしょうか。

◆そして私ですが、①「DiscoApocalypse」は入りのメロディこそ冴えませんが、RosemaryButler(角川映画で有名)の歌声は力強く、納得がいきます。2曲目からはいつものJackson節、いかにもの②「表題曲」から、重い中にもメロディの良さが軽やかさを運ぶ③「ThatGirlCouldSing」は傑作『Pretender』よりも私好み。LowellGeorgeに捧げた⑤「OfMissingPersons」や唯一本作からベストに選ばれている⑥「CallItALoan」の優しい歌声。言っちゃってる⑦「HoldOnHoldOut」もダイナミックな曲調に惹かれてしまいます。

◆結論。音楽的にはこれまでの彼が好きな人には受け入れられていい作品だと思います。思想(3rd)や妻の自殺(4th)やコンセプチュアルな作り(5th)がないために、誠実なものを聴いたという感覚が得られない事が本作が不人気な理由なのかなと思います。ただ、直接歌っていなくても、本作にもそうした要素は彼の歌声から感じ取れます。

◆しかし、②のイントロが醸し出す空気、これがWestCoastRockの清涼感というやつでしょうか。連日の猛暑を和らげる音楽はなかったわけですが、あるとすればこれかもしれません。ある種の爽やかさと苦みを伴って。

https://www.youtube.com/watch?v=oVoalhVGi-Y

|

« BeachBoys / WildHoney (1967) | トップページ | blur (1997) »

1980年代」カテゴリの記事

WestCoastRock」カテゴリの記事

コメント

コメントを書く



(ウェブ上には掲載しません)




トラックバック


この記事へのトラックバック一覧です: JacksonBrowne / HoldOut (1980):

« BeachBoys / WildHoney (1967) | トップページ | blur (1997) »