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2007年7月29日 (日)

TimHardin / BirdOnAWire (1971)

Jacket_t私の1曲:①「BirdOnTheWire」

◆酷暑を危ぶまれつつ長野にはいつまでも夏が訪れませんが、この週末は暑くなりました。そんな中で日曜の夕方、打ち水のような雨が降りました。スーッとした風の中、この歌声がピタリ合いました。

◆TimHardin、'40年オレゴン州に生まれ、'66年ニューポートフォークフェスティバルで注目を浴びてデビュー、以後「IfIWereACarpenter」やRodStewartの「ReasonToBelieve」の作者としてその名を残しました。本作は'71年発表の7作目になります。

◆①「BirdOnTheWire」(アルバムタイトルは“A”でコチラは“The”)はレナードコーエンの作品、静かなイントロからアーロンネヴィルの様なチリメン声で始まり、やがてヴァンモリスンのように感情を迸らせて歌われます。本人作による同じトーンの佳曲③「SouthernButterfly」、ここまでの3曲が強烈に“独り”を感じさせます。そこから、ゴスペルの④やソウルの⑤、⑦「GeorgiaOnMyMind」ではウェザーリポートのジョーザヴィヌルのアレンジを受けジャズ色を敷き詰めるなど、多彩な音楽性を見せます。

◆語りから始まる⑧「AndreJohray」からエンディングの⑩「LoveHymn」は組曲のようで、最愛の妻との別れと、愛の証として残った息子への愛が歌われており、本作の、静かな中にもほとばしる感情やどうしようもない哀しみがここから生まれているのを知ります。

◆彼は、こうして大きな哀しみから傑作を産み落とすものの、その後はそれを作品に転化できず、'80年ドラッグにより40歳で人生を終えます。繰返す彼の歌声からは言いようのない漂泊感、ヘッセの小説と同質のそれが暗い海を漂っています。

https://www.youtube.com/watch?v=Khxh3sAFfXE

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